単元株と単元未満株(端株)
単元株というのは、それぞれの上場企業が定めてる株式の単位で、単元株1つにつき、株主総会での議決権1個という計算になり、証券取引所では通常、最低売買単位が単元株となっています。
単元株の単位は2019年現在は100株です(かつてはバラバラでしたが現在は統一されています)。
そして、端株とは、それぞれの会社が定める単元株以下の株数のことを指します例えば、単元株が100株の会社の場合、99株以下の単位での株式を単元未満株といいます。
なお、端株と呼ぶ場合もありますが、本来の端株の意味は1株未満を意味します。合併や株式交換などにより1株未満(0.5株など)の保有が生じる場合を端株と言います。
端株取引と株式ミニ投資(ミニ株)の違い
ちなみに、この端株取引と似た投資として「株式ミニ投資(ミニ株)」があります。これと端株取引はどのように違うのでしょうか?
端株取引(単元未満株取引)
1株単位で売買ができます。また、株式の名義は投資家本人となります。端株が合計して単位株と同じになった場合には、単元株と同じ扱いとなります。
また、端株の場合、名義人が本人であるため、発行会社が発行する配当金やIR書類、株主優待なども本人に送られます。
※IR=Investor Relationsの略で、投資家向けの情報を意味します。投資家向け広報。
株式ミニ投資
投資単位は単元株の1/10です。株式の名義は取引をしている証券会社名義となります。名義人が証券会社のため、投資家には直接投資企業からの書類等は送られてきません。ただし、配当金については、持ち株数に応じて証券会社経由で分配されます。
単元未満株(端株)株主に株主優待は送られてくる?
では、大きな問題です。端株取引をした場合、たとえ1株でもその会社の株主となり、その会社は株主に対してIR書類を送ってきます。
もちろん配当金も投資家個人に対して送られてきます(株数に応じて)。そして大きなポイントは「株主優待はどうなるのか?」という点です。
多くの株主優待では、単元株以上の株主に対して○○と指定されている場合でも、端株しかもたない投資家に対して株主優待を贈ってきたケースがあります。つまり、「端株株主=株主優待がない」ということではないようです。
ただし、同じ会社でも送られてきた年があったり送られてこなかった年があったりとマチマチなケースもあるようです。
単元未満株取引ができる証券会社
端株取引が可能な証券会社は以下の通りです。
・SBIネオモバイル証券
こちらが最強です。他のネット証券と比較して安い手数料が自慢です。単元未満株での株主優待投資、クロス取引、長期株主の権利獲得など、様々な用途で活用できるネット証券です。
・auカブコム証券
プチ株という名称で端株単位での売買が可能なサービスを行っています。
・SBI証券
S株というサービス名称で最低1株からの売買が可能なサービスを行っています。