ランキング情報は古い場合も多い
株主優待を目的に投資をしようという方は「優待利回りランキング」などを参考に株式投資をするという方も多いかもしれません。
そうした時に注意したいのが、その情報は最新データかどうか?ということです。
こうしたランキング情報は「過去(前回実施)の配当金の金額や株主優待の内容」を元に、現在の株価を持って利回りを計算しています。
わかりやすく配当金を例にとって考えてみます。
ある会社があり、前期は1株当たり50円の配当を行っていました。
現在の株価は400円です。
配当利回りに直せば50円÷400円=12.5%という超破格ともいえる水準になります。
ところが、実際はその会社は前期までの好調な業績と一転、当期業績見通しが大幅に悪化しており、今期は赤字転落が確実視、配当金も50円から0円に修正される見通しであるということがすでに報道されていたとします。
現在の株価である400円というのはそうした報道を受けての結果であり、株価は大幅に下落しているのです。
このようなケースは往々にして見られます。
配当利回りランキングや、優待利回りなどで不自然に高い利回りの会社などはそういった報道や憶測が出ていないのかをしっかりとチェックするようにしてください。
「株主優待投資のリスク」でも「優待内容変更」についても言及しましたが、こうした変更がいわゆる「改悪」であるような場合は株価が下がり、優待利回りが高く見えてしまうという場合もあるので注意が必要です。