株投資では多方面から投資先をチェックしよう
株式投資をするとき、「どの会社に投資をするか?」という銘柄選びをする必要があります。
こうした時、どういった情報を元に投資先を決めるでしょうか?
優待目的に投資をするなら、とにかくお得な優待が欲しいという方もいれば、この会社の優待が欲しいとピンポイントで選ぶ方もいるかもしれません。
そのようにして投資したい会社を見つけたらいくつかの項目をチェックしてみてください。それぞれのチェック項目に応じていくつか気をつけたいポイント、投資をするときの注意点などもまとめます。
そもそも利益が出ているか?
特に配当金や株主優待などを目的に投資をするような場合、株主への利益の分配をする原資が存在するのか?安定しているのか?というのは極めて重要な要素です。
そのため、利益水準に対する評価はとても大切です。いくつかポイントがあるのでまとめます。
なお、利益に関する情報は「会社四季報」という雑誌から見ることができます。証券会社に口座を作れば無料で読めます。詳しくは「会社四季報を無料で読める証券会社」「会社四季報の活用法」も御覧ください。
1株あたりの利益(EPS)
1株あたりの利益というのは会社の利益を発行済み株式総数で割ったものです。
どういうものかというと保有する1株に対してどれだけの利益がでているのか?というもので後述する「PER」とも関連性が深い指標です。
水準が安定していること、伸びていることが大切です。
過去の配当金
過去から現在にわたって配当金の金額がどのように推移しているのか四季報で読めます。多少の利益の増減があっても安定して配当しているかを見てみましょう。また、「増配(配当を増やす)」もしているとなおGood
キャッシュフロー(営業CF)
キャッシュフロー計算書における「営業キャッシュフロー」を確認しましょう。これは本業でお金の流れがうまくいっているかを確認するための指標です。プラスであることは最低条件です。こちらも四季報で確認できます。
キャッシュフロー計算書については「キャッシュフロー計算書の読み方」が参考になります。
株価変動・安定性に対するチェック項目
株主優待投資、配当金目当てなどのインカムゲイン目当ての投資の場合には、株価の安定性が大切です。そのための安定性を調べるためのチェック項目です。
また、同時に万が一の場合の損切り(ロスカット)についてもしっかりと
PER(株価収益率)
ピーイーアールと読みます。
非常に有名な指標です。株価を1株当たりの利益で割ったものです。10倍とか20倍とか言った表示になります。
PERはその水準が高いほど割高、低いほど割安と言われますが、私はPERが高い会社ほど多くの投資家がその会社の高い成長率を期待していると考えています。
一応2014年3月末の全業種平均は24.3倍です。ただ、会社によっては100倍とかいう水準のところもあります。一方で10倍を切るような会社もあります。
PERを投資判断に使う場合「PERが低い会社で利益が出ていれば安定的な会社」「PERが高い会社は将来も高成長を続けられないと株価急落の恐れあり」と考えています。そう考えると、基本的には低PERの会社の方が長期保有を前提にするならリスクは小さめと言えるでしょう。
PERについては下記のサイトも参考になります。
・PER(株価収益率)と株価指標
・PERから考える損切り(ロスカット)の判断
PBR(株価純資産倍率)
ピービーアールと呼びます。
PBRは株価純資産倍率ともいい、1株あたりの純資産に対して株価はその何倍買われているか?ということを示す株価指標です。
純資産というのは、その会社の資産から負債を引いたもので、会社が返済する必要が無い正味の資産ということになります。
PBRが1倍というのはその時点で会社を清算した場合と等価ということになります。そのため、理論的にはPBRは1倍未満にならないということになります(実際は1倍割れの会社も多いですが)。
PBRが低いほど、より株価としては下がりにくくなっているといえます。
ただし、業績が悪いなどの条件があればさらに悪化する可能性は十分にあります。あくまでも好業績の会社の場合ということになります。
PBRについては下記のサイトも参考になります。
・PBRと株価分析
株主資本比率・自己資本比率
会社の財務の安定性を示す指標といえます。資産に占める、資本(株主資本)の比率となります。株主資本比率・自己資本比率が低い会社はどれだけ沢山の資産を持っていても、それが借金によるものというわけです。
純粋な目安というものはりませんが、高ければ高いほど安定経営と言えるでしょう。