株式の売買を始める上での基本
まず、株式を売買する場合、売買の注文を証券会社に出します。そして、その注文を証券会社は「証券取引所」と呼ばれる市場(マーケット)に出します。そこで売買が成立すると、証券会社を経由してその成立が投資家に伝えられるという流れになります。
株式の売買注文の出し方
株の売買注文はおおきく「指値」と「成行」という二つの方法で行われます。
・指値注文
価格および数量を指定して売買注文を出します。例えば○○という株を100株、290円で買いというような場合。この場合、290円以下で株を売ってもよいという人が現れないとその株を買うことはできませんが、291円以上の値段で株を買うこともありません。
・成行注文
数量のみを指定して売買注文を出すことを言います。例えば○○という株を100株買いというような場合です。この場合、値段に関わらず買い付けを行いますので、通常その株をほぼ購入できます(特別気配時は別。参考:特買い・特売りとは)。一方で、思わぬ高値(安値)で売買が成立することもあります。
こうした注文の出し方は「株式の注文方法」のサイトなどで詳しく説明されています。なお、こうした基本注文以外に、証券会社によっては様々な「特殊注文」が利用できる場合があります。
株価の決まり方
株の注文の出し方の基本は上の通りです。それでは、実際に株価というものはどのようにして決まるものなのでしょうか?
まず、株価というものは原則として市場(しじょう)によって決められます。市場によって決められるとはどういうことかというと、値段は決まっておらず皆さんを含めた投資の売買注文の状況により決定するのです。株の買い手と売り手がそれぞれ注文を出すことにより、需要と供給が市場に集まり、その均衡点が株価となります。これを「市場価格」と呼びます。
株式の株価の決まり方は「板寄せ方式」と「ザラ場寄せ方式」という二種類の方法がありますが、基本的にはその場で出ている売買注文をつき合わせる事で売買を成立させるものです。上記のニ方式については「板寄せとザラ場寄せ」などで解説されていますので、そちらを参考にしてみてください。
大切なのは、株価は投資家からの売買注文によって決まるということです。ごく小額であれば株価への影響は少ないですが、多額の売買注文を一度に行うと、売買のやり方によっては相場(株価)に対して影響を与えることもあります。