企業にとっての株主優待とは何か?
株主優待とは日本独自の制度で、企業が自社の株主に対して行う配当以外に商品・品物・サービスなどを提供するものです。日本企業が株式の持合(もちあい)を行っていた頃は個人株主(個人投資家)はあまり重視されていませんでしたが、近年は個人株主というものは企業にとっても重要な存在となっています。
また、企業の株主=自社のお客様であることも多いため、個人株主を積極的に獲得する意味合いもあるとされています。例えば、同じようなスーパーが近くにあれば株主としては自分が株主の会社で買い物をするでしょうし、さらに買い物の割引券などを株主優待として渡せば高い確率で株を保有し続けてくれる可能性が高まります。
このように、企業にとって株主優待という制度は、自社の顧客作りという点と、安定的に株を盛ってくれる安定株主の確保、という二つのメリットがあるわけです。
そうした点があってか、2013年の9月時点では上場企業3578社のうち1094社(30.6%)が株主優待制度を設けています。(株主優待ガイド2014年版より)
この割合は年々増加しています。1993年には全体の10%程度しか実施していなかった株主優待も2002年に20%を超え、2013年には30%を超えました。
今後も、株主有地を実施する企業が増えるというトレンドには変化はないと思います。
個人投資家にとっての株主優待とは
個人投資家にとっての株主優待制度とは、どんなものなのでしょうか?
・配当と同じようにインカムゲインの一つとして考えている方
・普段使うお店や会社のサービス割引券を目的としている方
・特に意識されていない方
以上のように色々な考え方があるかと思います。当サイトでは、もちろん株主優待に関してどのような使い方や考え方で運用してもいいと思っています。上記に会社としての思惑を記載しましたが、会社の思うような使い方、短期間で株を売ったり、その会社の割引券をヤフオクで転売してもいいと思っています。
そうした点を総合的に踏まえた上で、当サイトで株主優待の有効な活用法をガイドします。